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「高校事変Ⅺ」 松岡圭祐著

KADOKAWA出版。

松岡先生の人気シリーズ「高校事変」の最新作です。

日本史上に残る凶悪犯の次女・優莉 結衣(ゆうり・ゆい)という女子高生が(誇張ではなく)大活躍するバイオレンス?ハードボイルド?です。

松岡先生と言えば人の死なないミステリー「万能鑑定士Q」が有名ですが、この「高校事変」シリーズは人が死にまくりです。

また、松岡先生の作品で面白いなと思うところは、以前の作品に出てきた人物が再度登場するところです。

今回も「探偵の探偵」の登場人物が出ています。

再度、「探偵の探偵」を読み返したくなります。

2019年5月から始まり、すでに11作目、ペースが非常に早く次回作も楽しみです。


余談ではありますが、

【バイオレンス】とは、【暴力】そのものを指すことの他に、【暴力的なようす】や【暴力的であること】という意味で使われます。

【ハードボイルド】とは、黄身までしっかりと固くなった【堅ゆで卵】をあらわす言葉である。転じて、【感情や状況に流されず軟弱・妥協を嫌う生き様】や、それを描いた小説のジャンルのことを指すようです。

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