top of page

「兇人邸の殺人」 今村昌弘著

創元社・2021年7月29日発売。

「兇人邸の殺人」読みました。

今村昌弘さんは言わずと知れた「屍人荘の殺人」で「このミステリーがすごい!2018年度版」「週刊文春ミステリーベスト10」「2018 本格ミステリ・ベスト10」において第1位を獲得、そして第18回本格ミステリ大賞を受賞し、国内ミステリーランキング4冠を達成しました。

「兇人邸の殺人」はその第3弾です。

建物の構造を利用した密室の中で殺人が起きます。

疲れるので、建物系の密室はあまり好きではありません。

理解力が低いので、毎回巻頭に戻り間取り図を確認しなければならないからです。

有名どころは基本的に抑えたいミーハーなので、以前「屍人荘の殺人」を読みました。

なかなか面白く、あららな展開で、一気読みしたのを覚えています。

その後の「魔眼の匣の殺人」も読みやすく面白かったです。

読みやすいため、今回もすぐに読み終わりました。

ミステリーだけに限らないのですが、主人公って勝手な行動しますよね。

年をとると、そーゆーところばかり気になってしまいます。

結果、一番の感想は「マリアの気持ちは良くわかる」でした。


余談ではありますが、

ミステリーとサスペンスの違いはご存じでしょうか。

ミステリーとは犯人やトリック、真相が分からず、謎解きをしていく作品です。

サスペンスとは犯人や真相が明示されていて、解決までの緊張感や不安感を楽しむ作品です。

「名探偵コナン」「金田一少年の事件簿」はミステリー、「古畑任三郎」「MONSTER」はサスペンスです。

閲覧数:2回0件のコメント

最新記事

すべて表示

「歌舞伎町ゲノム」 誉田哲也著

中央公論新社。 「ジウ」シリーズの9作目です。 かの衝撃作「ジウ」3部作から、早くも9作目となる本作、描写が依然と比べおとなしくなっている印象を受けます。が、内容は一気読み確実です。 法では裁けぬ悪を始末するという、伝説の暗殺者集団・歌舞伎町セブンの活躍を描いております。 新作出ると、ついつい買っちゃうんですよね。 バイオレンス好きにはお勧めです。 次回作も楽しみです。 余談ではありますが、 待ち

「EVIL 東京駅おもてうら交番・堀北恵平」 内藤了著

角川ホラー文庫。 新人女性警察官・恵平(けっぺい)が活躍する人気シリーズ6作目です。 相棒の刑事の名前も腎臓で、名前のセンスが良いです。 東京駅に配属になった新人警察官が、現在(おもて)と過去(うら)を行き来するタイムトラベルミステリーです。 内藤先生といえば、「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズも有名です。 ちょっとグロいホラーを得意としているのですが、「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」と比べ「東

「むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。」 青柳碧人著

日本昔話を殺人?ミステリーに見立てた作品の第3巻です。 今回は、〈竹取物語〉、〈おむすびころりん〉、〈わらしべ長者〉、〈猿蟹合戦〉、〈ブンブン茶釜〉の5タイトルです。 なかなかおもしろかったのですが、前作、前々作の方が好きでした。 こねくり回している印象を受けました。 「むかしむかしあるところに、死体がありました。」と「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」のどちらかを読んでみて、面白そうだなと思わ

bottom of page