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「民王 シベリアの陰謀」 池井戸潤著

KADOKAWA出版。

内閣総理大臣・武藤泰山とそのバカ息子・翔の活躍を描くドタバタミステリーです。

ウィルスあり、温暖化あり、陰謀論あり、ユーモアありで楽しく読むことが出来ました。

前回の二人が入れ替わったドタバタ喜劇とは観点が違っていますが、さすが池井戸先生でした。

池井戸先生と言えば、スカッとミステリーで最後に勧善懲悪で終わり、後味が非常に良い作品が多いイメージがあります。

今回もそれに近い結末でしたが、なぜがスカッとしない部分がありました。

ネタバレになってしまうので、一言でいうと「そんな政治家がいてくれたらな羨ましい」です。


余談ではありますが、

個人的な見解ですが、池井戸先生の対極にいるのは、イヤミスの女王といわれている〈湊かなえ〉先生ではないかと思っています。

一時期、池井戸先生と湊先生の作品は発売される度に読んでいました。

いつもスカッとモヤっとしていました。

比べて読んで頂きたいです。

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